【すずめの戸締まり】観に行った
※個人的意見かつプラス評価ばかりではない
※ネタバレあり
すずめの戸締まりは11月公開の映画
新/海誠監督の作品
私はこの方の映画を初めて拝見するため、過去作についてはさっぱりわかりません
また、この作品は小説があるようですが拝見しておりません。機会があれば見てみようとは思う
前作を知らないため、観終わった後の感想としてはファンタジー色の強い作品だなというところです
調べるとアクションアニメとあるため、まあそういうもんなのかなと
総評としては★★★⭐︎⭐︎ 星3(限りなく2に近い)
良かったところ
・こういったアニメ映画は声優さんではなくて、俳優さんなどを使うことが多いため棒読みはやむなしと思っていましたが割と聞いていて違和感は少なかった
・映像が綺麗、音響も場面に合っていて映画館という効果もあってか壮大。引き込まれる魅力があった
・要所要所の歌も良い。頭に残るフレーズ、歌詞も綺麗でiTunesで購入したくらいには好みだった
・キャラクターも愛らしい子が多い
・後半は涙ホロリしそうになる部分もあった
・考察を読んで成る程なとおもうことが多くあって、個人的にも考察のしがいがあるなと思った
・十数年経っても、復興に至っていない土地があることを、最終盤で訪れた際に見せているのは良いと思った。人が戻ることが難しく、まだ復興はされていない土地はあるので。
ちょっとな…と思ったところ
・「みみず」って結局なに…?なんで扉潜ってきて「地震」を起こす?何のアクションも起こさなかった場合、みみずはどこ行くの?帰るの?
・鍵師がヘマしたから地震が起こるの?元々の地震は自然災害で誰のせいでも無いのに、この物語内だと鍵師のせいになる。国が何か知ってるという訳でもなくて、鍵師の一族がコソコソ孤独に頑張ってるの?
・要石が何であんなにすんなり抜けた?大事な封印は後戸の中で行われているはずなのに、なぜあの時だけ鈴芽のいる現世にあった?
・ダイジン、サダイジンはなぜ猫の姿に?昔々に要石を作ったのは分かるが、その生贄にされたのが猫だったのか?精神状態的に子どものようにも思える、子どもでは色々アレだから猫にしたのか?
・鈴芽の行動力には驚かされるが、人の忠告や心配を蔑ろにしすぎな気がする。叔母を疎ましく思っていたのは分かるが、育ての親代わりに対して心を開いて無さすぎる。もっと感謝するべき。
・震災を題材にしたのは良いと思う。私も東北大震災の時、(酷かった地方の者ではないが)被災者だった。震災アラートは今でも聞いていて不安になることがある。あの時の怖さを、もう震災を知らない人たちに考えてもらえるようにというのは良い。震災の描写が少ないため、「ふーん」と思われてしまう事もある気がする。
・ファンタジー色強すぎて、これに地震による災害を重ねてほしくない。魔法みたいにポポイとあの地震はあった訳じゃない。馬鹿にされてる気がする。結局災害の外から見ていた人間が、これ使えるな〜という軽い気持ちでなんとなく軽く取り扱った感
・イケメンが8割ずっと椅子なのが残念笑
・ストーリーの盛り込みたいこと盛り込んで拾いきれてないことがある気がする
・鈴芽ちゃん、一目惚れでそこまでやる!?どこかで会った気がする相手とはいえ、数日そこらのお兄さんですよ。なぜ十数年連れ添った叔母にはその感情、行動力を示さなかったのか。叔母ともっと話し合ったら良かったよ、「叔母の大事な時期を奪ってしまった」かって。近すぎるからこそなのかも知れないが。
・物語に直接関係ないけど、序盤そうたの応急処置のとき、湿布を貼りました?切創に対して?せめて圧迫止血では?あと普通に病院に行ったほうが良い。お祖父様の入院先も、靴下姿のボロボロの少女が入ってきたのに気づかないなんてことある?心電図モニターの位置高すぎるし、お祖父様大声で叫んだ時の波形変わらんし、SPO2モニター挟むやつ使ってるし(これは病院によって違うか)まあフィクションだしな
割と個人的には楽しめたけど、次また観に行こうかなとはあんまりならないかな?
評価できるのは美しいイラスト、曲だけ
フィクションだけど、題材はノンフィクションなんだ。デリケートな話題だから気をつけた方がいい。被災地の人にとって、触れたくない話題だったりもする。ポスターとかで、地震に触れるとはあったみたいだが、これに関してはきちんと説明をした方が良かったかもね